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ナチュラルライフで迎える人生の再スタート
番外編
病室に広がった、香りとやさしさ
~看護師さんたちに教えてもらった、
支える人を支えるということ~
入院生活の中で、
看護師さんたちへの感謝を感じる場面が何度もありました。
担当してくださる看護師さんたちは、
親子ほど年の離れた若い看護師さんたちが多く、
皆さん本当に一生懸命に働いていました。
朝も夜も、患者さん一人ひとりの様子を見ながら、
検温、点滴、薬、移動の確認、ナースコールへの対応。
その姿を見ていると、本当に頭が下がる思いでした。
その中に、
5月に入院した時にもお世話になった看護師さんがいました。
その時、アロマの話でとても盛り上がった方です。
私が病室に持ち込んでいたディフューザーを気に入ってくれて、
後日、同じものを購入したと話してくれました。
今回の入院でも、私は許可の範囲で、
周囲に配慮しながら、
ディフューザーと十数種類のアロマ、
そしてバッチフラワーレメディを部屋に置いていました。
病室という場所は、どうしても緊張感があります。
治療の場であり、回復の場であり、
時には不安や痛みと向き合う場所でもあります。
でも、
そこにほんの少し自然の香りがあるだけで、
空気がやわらぐように感じました。
看護師さんたちが私の部屋に来ると、
「いい香りですね」
「ここに来ると癒されます」
そんなふうに言ってくれることがありました。
忙しい仕事の合間に、
ほんの数分でも香りにふれて、
少し表情がゆるみ、
また元気になって廊下へ戻っていく。
その姿を見るたびに、私はとても嬉しくなりました。
私は患者として支えてもらっている立場です。
けれど、香りや言葉を通して、
ほんの少しでも看護師さんたちの心が軽くなるなら、
それもまた私にできる小さな役割なのかもしれない。
そんなふうに感じました。
ある時、その看護師さんが、
私の部屋で少しだけ胸の内を話してくれました。
ある患者さんが、
本来はご自身で移動できる状態だったそうです。
けれど、その方は看護師さんに補助をお願いした。
もちろん、
患者さんにも不安や甘えたい気持ちがあったのかもしれません。
入院中は心細くなりますし、
誰かに頼りたくなる気持ちもよくわかります。
でも看護師さんには、他にもたくさんの仕事があります。
そして何より、
できることを自分でやることは、
その方自身のリハビリにもつながります。
だからその看護師さんは、きっと勇気を出して、
「ご自分でやってみてください」
と伝えたのだと思います。
それは冷たい言葉ではありません。
突き放すための言葉でもありません。
その方の回復を思っての言葉だったのだと思います。
けれど、その様子を見ていた他の患者さんから、
「かわいそうに」
と言われてしまったそうです。
その一言が、とても悲しかったのだと思います。
看護師さんは、患者さんのためを思って言った。
でも、周りからは冷たいように見えてしまった。
そのすれ違いが、
若い看護師さんの心を傷つけてしまったのだと思います。
「もう続けられないかもしれないと思った」
そんな言葉も、ぽつりと話してくれました。
私はその話を聞きながら、胸が痛くなりました。
病院という場所では、患者さんも不安です。
痛みもあります。
思うように動けないもどかしさもあります。
でも同じように、支える側の人たちにも心があります。
疲れる日もある。
傷つく言葉を受けることもある。
一生懸命やっているのに、伝わらないこともある。
それでも看護師さんたちは、
毎日患者さんのために動いてくれています。
私はその看護師さんに、
「いつでも愚痴を聞くから、気軽においで」
と伝えました。
励ますというほど大きなことはできません。
でも、話を聞くことくらいならできます。
少しでも心が軽くなるなら、いつでも聞くよ。
そんな気持ちでした。
入院していると、
どうしても自分の痛みや不安に意識が向きます。
けれど、
その毎日を支えてくださっている人たちがいることを、
忘れてはいけないと思いました。
看護師さんたちは、
ただ何でも手伝ってくれる人ではありません。
患者さんが少しでも良くなるように。
自分でできることが少しずつ増えていくように。
安全に、安心して過ごせるように。
そのために、
時には優しく、
時には厳しく関わってくださっています。
優しさとは、何でも手伝うことだけではないのだと思います。
その人の力を信じること。
できることは見守ること。
必要な時には支えること。
そして、自立へ向かう一歩をそっと促すこと。
それもまた、深い優しさなのだと思います。
今回の入院を通して、
私はたくさんの人に支えられました。
先生方、
リハビリの先生、
医療スタッフの方々、
そして看護師さんたち。
その中で、私の病室に広がるアロマの香りや、
バッチフラワーレメディの存在が、
ほんの少しでも誰かの心をゆるめる時間になっていたのなら、
とても嬉しく思います。
支えてもらう側でありながら、時には話を聞く側にもなれる。
患者である私にも、
誰かの心を少し支えることができるのかもしれない。
そう思えたことも、
入院中の大切な気づきでした。
看護師さんたちへ。
本当にありがとうございます。
皆さんの頑張りは、ちゃんと届いています。
その優しさも、
責任感も、
見えないところでの努力も、
きっとたくさんの患者さんの力になっています。
そして私自身も、
この入院生活の中で、
支えてもらうことと同時に、
誰かの心にそっと寄り添うことの大切さを、あらためて感じました。
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