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ナチュラルライフで迎える人生の再スタート
第4話
手術への不安と、それでも前を向く理由
~怖さの向こうにある、新しい一歩を信じて~
第1話では、
私が人工股関節の手術を決意した理由を書きました。
第2話では、
痛みの先に見えてきた未来について綴りました。
第3話では、
支えてくれる人がいるという幸せについて書きました。
その一つひとつを書きながら、
私は少しずつ、手術の日へ心を向けてきました。
けれど、前向きな言葉を重ねてきたからといって、
不安がなくなったわけではありません。
正直に言えば、怖いです。
手術のことを考えると、胸の奥がざわつく日があります。
大丈夫だと思える日もあれば、
ふとした瞬間に不安が押し寄せてくる日もあります。
今日は、手術への正直な不安と、
それでも前を向こうと思える理由について書いてみたいと思います。
先日、手術に備えて自己血の採血を行いました。
手術の際に出血が多くなる可能性があるため、
あらかじめ自分の血液を採っておき、
必要になった時にその血液を使うためです。
説明は受けていました。
頭では理解していました。
それでも、実際に採血を終えた時、
手術というものが急に現実味を帯びてきました。
「ああ、本当に手術を受けるんだな」
そんな思いが、胸の奥に静かに広がりました。
これまでにも
診察を受け、
検査を受け、
手術に向けた準備を進めてきました。
けれど自己血の採血は、
私にとって少し特別な感覚がありました。
手術は、もう遠い予定ではない。
少しずつ、本当に近づいてきている。
そのことを、身体で感じた出来事でした。
手術を受けると決めたからといって、
怖さが消えるわけではありません。
むしろ、決めたからこそ見えてくる不安もあります。
全身麻酔は大丈夫だろうか。
手術中は無事に終わるだろうか。
術後の痛みはどれくらいなのだろうか。
リハビリは思うように進むだろうか。
退院後の生活はどう変わるのだろうか。
仕事に戻れるまで、どれくらい時間がかかるのだろうか。
そんなことを考え始めると、不安は次々と浮かんできます。
人は、未知のものに対して不安を感じるものだと思います。
経験したことのないこと。
自分では完全にコントロールできないこと。
結果がどうなるか、最後までわからないこと。
そういうものを前にした時、
心が揺れるのは自然なことなのかもしれません。
でも、手術を前にして、
私が心の中で願っていることがあります。
それは、
「自分の体がよくなりますように」
ということ以上に、
先生方が、ベストな手術ができますように。
ということです。
もちろん、
自分の身体がよくなってほしいという思いはあります。
痛みが軽くなり、
また歩けるようになり、
日常を取り戻していきたい。
その願いは、私の中に確かにあります。
けれど今、
それ以上に強く思っているのは、
私の身体を預かってくださる先生方が、
持っている力を十分に発揮できますように、
ということです。
医療スタッフの皆さんが、
落ち着いて、最善の形で手術に向き合えますように。
先生方にとっても、
よい流れの中で手術が進みますように。
そんな気持ちでいます。
それは、諦めでも、人任せでもありません。
信頼しているからこそ、そう願えるのだと思います。
私にできることは、先生方を信じること。
そして、自分の身体と心をできるだけ整えて、
その日を迎えること。
そう思うと、不安の中にも、
少し静かな覚悟のようなものが生まれてきます。
私はこれまで、
どちらかといえば、
不安を見せずに頑張ろうとしてきたところがあります。
大丈夫。
何とかなる。
弱音を吐いても仕方がない。
そうやって自分を奮い立たせてきたことも、何度もありました。
会社を預かる立場としても、
できるだけしっかりしていなければいけない。
人に心配をかけたくない。
そんな思いもありました。
でも今回の手術を前にして、少し考え方が変わってきました。
不安を感じることは、弱いことではない。
怖いと思うことは、恥ずかしいことではない。
大切なのは、
怖さを消すことではなく、
怖さを認めた上で、
それでも自分がどこへ向かいたいのかを見失わないこと。
そう思うようになりました。
怖さがあるからこそ、自分に問いかけることがあります。
私は、なぜこの手術を受けるのか。
何のために、
この大きな一歩を踏み出そうとしているのか。
その答えは、第1話からずっと変わりません。
もう一度、自分の足で歩きたい。
黒豆とまたゆっくり散歩をしたい。
季節の花を見つけて、写真を撮りに行きたい。
会いたい人に会いに行きたい。
そして、
バッチフラワーレメディを通して、
心が少し軽くなるきっかけを届けたい。
それは、私にとって、
これからの人生を豊かにしてくれる大切な希望です。
もし痛みを理由に、
これからの人生を小さくしてしまったら・・・
もし不安を理由に、
本当はやりたいことを諦めてしまったら・・・
きっと私は、いつか自分に問いかけると思います。
「あの時、本当にそれでよかったのか」と。
もちろん、手術を受けることだけが正解ではありません。
人それぞれ、身体の状態も、環境も、考え方も違います。
けれど今の私にとっては、
この手術がこれからの人生を広げるための一歩なのだと思っています。
怖い。
不安もある。
でも、それ以上に、
もう一度歩きたい未来があります。
その未来を信じる気持ちがあります。
だから私は、前を向こうとしているのだと思います。
手術を前にした今、
自分の身体についても、
以前より深く考えるようになりました。
これまで、身体はいつも自分のために動いてくれていました。
歩くこと。
立つこと。
仕事をすること。
黒豆と散歩すること。
写真を撮りに出かけること。
当たり前のように使ってきた身体が、
実はどれほど頑張ってくれていたのか。
痛みが出て、思うように動けなくなって初めて、
そのありがたさに気づいたように思います。
今回の手術は、身体に大きな負担をかける出来事でもあります。
だからこそ、自分の身体に対して、
「ここまでよく頑張ってくれたね」という気持ちがあります。
そして、
これから新しい股関節とともに歩いていく自分の身体にも、
丁寧に向き合っていきたいと思っています。
リハビリへの不安もあります。
思うように動けない日があるかもしれません。
焦る日もあるかもしれません。
できると思っていたことができず、落ち込む日もあるかもしれません。
でも、その時に忘れたくないことがあります。
回復は、誰かと比べるものではないということです。
昨日の自分より、少しでも前に進めたらいい。
大きな一歩でなくてもいい。
小さな一歩でいい。
一歩進んで、時には立ち止まって、また少し進む。
その繰り返しでいい。
そう、自分に言い聞かせています。
焦らなくていい。
比べなくていい。
自分の身体の声を聞きながら、一つずつ積み重ねていけばいい。
その先に、きっとまた新しい景色が待っている。
私はそう信じています。
不安な時、支えになるのは、
やはり「その先にある未来」です。
手術が終わって、少しずつ歩けるようになった自分。
黒豆と並んで、ゆっくり歩いている自分。
花を見つけて、カメラを向けている自分。
会いたかった人に会いに行き、笑顔で言葉を交わしている自分。
バッチフラワーレメディの話を、
自分自身の体験とともに伝えている自分。
そんな未来を思い描くと、心の中に小さな灯りがともります。
それは、不安を完全に消すほどの強い光ではありません。
でも、暗い道の先に、小さくても確かに見える光です。
その光があるから、
私は今日も前を向けるのだと思います。
7月の空は、日に日に夏の色を濃くしています。
外へ出ると、強い日差しと湿った空気に、
本格的な夏が近づいていることを感じます。
この季節の中で、
私は手術に向けた準備を一つずつ進めています。
検査を受けること。
必要な説明を聞くこと。
自己血の採血を終えたこと。
書類を整えること。
仕事の段取りをつけること。
身体を整えること。
心を整えること。
その一つひとつが、手術の日へ向かう準備であり、
新しい人生へ向かう準備でもあります。
怖さはあります。
不安もあります。
でも、それでも私は、
この手術を人生を止める出来事ではなく、
人生を広げるための一歩として受け止めたい。
そう、自分に言い聞かせています。
今日の締めくくり
怖さがあるから、
前に進めないわけではありません。
不安があるから、
希望を持てないわけでもありません。
怖さを抱えたままでも、人は一歩を踏み出すことができます。
不安を感じながらでも、未来を信じることはできます。
今回の手術を前にして、私はそのことを少しずつ学んでいます。
手術は怖いです。
全身麻酔も、
術後の痛みも、
リハビリも、
考えれば不安はたくさんあります。
でも、その向こうには、もう一度歩きたい未来があります。
そして、自分自身の体験を通して、
誰かの心に小さな希望を届けたいという想いがあります。
だから私は、
先生方がベストな手術ができますようにと願いながら、
自分にできる準備を整え、
その日を迎えたいと思っています。
怖さを消そうとするのではなく、
怖さを抱えたまま、今日も一歩ずつ前へ進んでいきます。
次回予告
第5話
未来の股関節へ贈る、もう一つの準備
手術を受けることは、
新しい股関節とともに生きていく始まりでもあります。
そのために私が今、
もう一つ意識していることがあります。
それは、体重管理と食事のことです。
次回は、人工関節を長く大切に使っていくために、
私が手術前から取り組もうとしている準備について綴ります。
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